池尻大橋・居酒屋・居抜き物件成功事例

【池尻大橋5分 居酒屋居抜き物件】
◇ 住所: 世田谷区池尻3丁目
◇ 業態: 居酒屋
◇ 階数: 1階
◇ 広さ: 約10坪(約33平米)
◇ 造作代金: 有

【物件、立地、店舗スタイルの特徴】
◇ 立地:国道246沿いに位置し通勤通学の往来が多く、仕事帰りに気軽にふらっとよれる
    視認性:良 / 人通り:まあまあある
◇ 前の店舗業態:居抜き(居酒屋)
◇ 店舗営業スタイルは、大衆スペインバル
◇ 出店者は30代後半

店舗入口

それでは。本日は居抜き売却成功事例ということで、インタビューさせていただきます。
三軒茶屋で出店して、そこを売却して、三宿に移転。

<本舗>
1店舗目を出店してみてやっぱり小さいところに移転をしたいということで。
出店する人にとってはかなり参考になるので、そういうところを突っ込んで聞きたいと思います。
売却の依頼をもらった時にあまり具体的に聞いていなかったところがありましたので。
いいところだったじゃないですか三茶。
お客さんも入っているのになぜ売却までして移転するのかなと思ったのですが。

<Aさん>
キャパと作りが、あれはあれで人のいる企業とかがやれば絶対に言いと思うのですけれど、うちは個人に毛が生えたようなもので、人の確保とかが難しくて。
それとオープンしてすぐに、パートナーが一身上の都合でいなくなってしまいまして。
そこから、入れ替わりでずっとつなぎつなぎの営業になってしまっていて、売上的には初年度である程度軌道に乗ってよかったのですが。
お店が広いのと、カウンターとキッチンが分かれていて、僕がキッチンに入っちゃうので入り口の方にどうしても手が届かなくて。
レストランタイプの間取りの店なのでお客さんとの距離も遠くなってしまうし、応対も雑になってしまうし。
だから広いのはちょっときつかったです。

店舗カウンター
店舗テーブル席


<本舗>
オペレーションの問題とか?

<Aさん>
そうですね。あと本来独立した時の目的というか、やりたかった形ができなくなってしまった。
もっと気さくな感じでお客さんと余裕をもって話しながら営業というのがやりたいことだったんで。
でもあの間取りではなかなか難しくて。随時3人とか確保できればよかったんですけど。

<本舗>
すごいですね。

<Aさん>
場所も良かったんですけど、そのうち1人での営業日が出てきたり、それが週末になってしまったりで。
やればやるだけいい印象を残せなくて、心苦しい中1人だと限界がでてきて、雑になってしまって。

<本舗>
50席は相当…。

<Aさん>
週末とかだと1回転目は追いつくんです。入れ方とオーダーの取り方で。でも2回転目が追いつかなくなるんですよ。
ドリンク場との距離がすごくあるんで行ったり来たり。
お客さんも、店員がいないと不安じゃないですか。
奥に行けばいるのはわかっていても、お客さんは近くに店員がいるからオーダーが取れるわけで。
根本的に無理になってしまって。

<本舗>
あの距離で「すいません」といわれても聞こえないですもんね。

<Aさん>
入り口に、鈴とかつけたが聞こえない。
厨房の奥の方に言っちゃうと、全く分からなくて。
メニューとかである程度やれる範囲にはしたんですけど、パエリアとかが。

<本舗>
時間かかりますもんね。

<Aさん>
付きっきりじゃなきゃできない。
オーブンに入れるまではつきっきりになっちゃうので、きつかったですね。

<本舗>
今回小さいところに引っ越したので三軒茶屋がオープンする前の理想には?

<Aさん>
理想に近づけた感じですね。

<本舗>
ちょっと狭い感じですけどね。でもやり方によってはできると思う。

<Aさん>
全部手が届くんで。

<本舗>
ワンオペでやられるんですか?

<Aさん>
バイトは途中入れます。あとオープンの時。そこで印象悪くしても困るし。そこは手伝ってもらいますけれど。
あんまりいすぎても動けないので。鬱陶しいし、作業の邪魔だし。
今回極小じゃないですか。幅とか。僕おっきいから、幅が…。だから二人いれば十分かな。

<本舗>
こっちの物件を見た時、もう一つの物件の方がいいかなと思ったんです。
なぜかというと、Aさん大きいじゃないですか。長時間働いちゃうと大丈夫なのかなって心配しちゃって。
場所はこっちがいいですけど。

<Aさん>
本当に場所ってあるし、もう一つの物件もすごく良かったけれど、お客様との距離感と、あと格好良すぎちゃった。
三茶の店も、スペインバルだけど、大衆的にやりたかった。けれど、スタイリッシュな居抜きだったじゃないですか三茶の店。
あれを崩し切れなかった。それでメニュー自体も変えて、ちょっとやりたいのと違ってきちゃって。
大きい箱だから雰囲気が出しづらくて。
だから逆に箱はかっこよすぎるよりかは、今回もバルなんですが、スペインとは謳わないで、提灯とか出して大衆酒場的なノリで、僕なりに考えたスペインやヨーロッパのものを和の感じで。
昔ながらの大衆酒場にあったようなものもMIXしながら。
格好つけずに、気取らない感じのお店がやりたかったんです。
それで、あの箱に決めたというのもある。
だから今回またあそこで、かっこいい箱で決めてしまうと、また僕が僕でなくなっちゃうし、かしこまっちゃう。

<本舗>
人柄的に、人なつっこい。
それで三茶もあれだけ常連がついたのかなと思います。
ファンの方もいっぱいいるじゃないですか。
そんなにスパンを開けずに移転できたのは良かったですよね。

<Aさん>
良かったです、最短で行けたので。お陰様です。

<本舗>
あれから、もう1か月たったんですね。結構きつかったですか?
売却するときってみんな寝られないくらい悩む方もいるんですよ。
今回は売却と移転が絡んだじゃないですか。結構不安なことってあったんですか?

<Aさん>
本舗さんはその時初対面じゃないし普段からコミュニケ―ションが取れていたので、楽は楽でしたね。
だけど髪の毛が若干薄くなった。この1か月で。
絶対禿るタイプじゃないのに若干上の方が薄くはなってきました。あと胃が痛いのと。
明確に売りを先行でいきますというのがコンセプトであって本舗さんがバンバンやってくれたし、思いのほか内見も最初からおおっぴらに、広告が出る前から本舗さんのお客さんで内見が入っていましたし。
あと思っていた額で売れたのが大きかったですね。7月で決着がついたというか。
あれがダラダラ延びると「どうしよう」とまた迷いが生じてくる。
売れちゃったら次に行く気持ちの調整が強制的にシフトチェンジできたというか。
だから、考えている暇や落ち込んでいる暇がなかった。
最終日はちょっと泣きそうになりましたけど。全部なくなって。
9日の夜はきつかったです。

<本舗>
思い入れがありますからね。
だけど次の借主さんもしっかり受け継いでくれているので、うまいことできたなと。
スケジュール的にはどうでしたか?ちょうどよかったですか?短かったとか。

<Aさん>
あんまり8月の記憶がないんですよ。
常に審査の不安と、とにかくお金の不安ですよね。

<本舗>
長かったですからね、ここの審査。

<Aさん>
通らないのかなとか。

<本舗>
結構大変だったんですよ。
ここはうちと何社かが出していて、内見も来ていて、その中で、まずは売主さんをグリップするのが大変で。

<Aさん>
僕のイメージの中で、まず契約申し込み、購入意思表明して審査通ってからの交渉事かと思っていて、その審査が通るまでの時間がすごくあったじゃないですか。
だからそのタイミングっていうか。

<本舗>
でもホント良かったですね。
移転を考えている人ってタイミングが合わない方が結構いるんです。

<Aさん>
通常そうなりますよね。
僕も大々的な告知ができない状態で。
個人的に仲のいいお客さんとかには9月中旬ごろでいけたらいいなという話はずっとしていて。
だけど三茶も三宿も営業していたし、結構近くでお客さん共有しているので。
狙っているとか言えないし。
友達同士が結構いるじゃないですか、この辺って。
僕の知り合いの飲み屋のよく行くところなんかもここの社長と知り合いで。
情報が漏れたりするのも嫌だからあまりいろいろな相談ができない。
だけどお客さんからしたらどこに移転するんだとか。

<本舗>
今日から言えますね、全部。それもいろいろ話のネタになって。

<Aさん>
ここの物件自体もオープンした時に何回か来たことあって、「場所いいな」って話していたんです。
それで、たまたまネットで出てきたんで。
だけどまさか中がこんなに狭いとは思わなかったけど。

<本舗>
ちょっと狭いけれども、飲食店はなんだかんだいって立地大事ですもんね。

<Aさん>
駅からのアクセスがいいのは三茶の前の店の方が良かったんですが、三宿は大きい道路があって夜も人は流れているし。
三宿自体のパワーがないんで。昔、三宿の交差点からボエムに抜けるところの道が二重駐車していた時代に比べると。
周りに結構かっこいいお店いっぱいあるし。スタイリッシュにやっているんで。
構わず元気に愛嬌ふるまって。それには箱がかっこいいと入りづらいし。
うちは日常的に大衆的に飲んで楽しんで次の日のエネルギーになってもらえればそれでいい。

<本舗>
コンセプトもあってますね。
三茶の内容で行くのかなと思ったらちょっと崩していくんだと。
外観も合っているしセンスがいいから、とてもいい感じいで。

<Aさん>
今ある装飾品とかと和の大衆的な部分とをうまい事MIXして飾りとかできればいいかなって。

<本舗>
これから出店する人に、こうした方がいいとか、今具体的に色々やってきて、出店・売却・移転とかなり濃い経験をされているじゃないですか。
物件を選ぶ時のアドバイスとして、どういうところを見ればいいですか?

<Aさん>
身の丈がいいんじゃないですかね。
要は当初絶対に思い描いているプランってあって、「こんな風にしたい」とかコンセプトとか。
それがだんだんと不安になると同時にいろんな要素を取り入れたり、ニーズと勘違いして。
やりたいことができなくなっちゃって、なんか違うなと思ってきたり。
自分の当初の目的。それがやりたくて店を出すんだろうし。
あとはやっぱ一番は現金です。現金持ってないとダメだなって。
今回ほんと駆けずり回って、こんなに人に頭下げたことないくらい人に頭下げて。
売却のお金が全部使えなくなっちゃったから。
何人かに、7月の段階でOKをもらっていて、僕自体結構安易な部分があって「いけるな」と思っていたらぎりぎりになって「貸せなくなった」とか。
けどそれもまた勉強になって。
飲食店って1店舗でそんなにもうかるものではないけれど、儲かる可能性もあるし。儲かるやり方で。
なりたい自分、欲しいものとかいっぱいあったりしますけど、それはあとで。ちゃんと堅実に貯金してやっていこうと思います。

<本舗>
ありがとうございます。

笑顔で写真撮影

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